疾患動物モデルは人類の疾患発生発展メカニズムの研究、薬物選別及び治療効果評価に不可欠なツールであり、良い疾患動物モデルは新薬の開発を加速することができます。研究者様が欧米先進国の高品質の疾患動物モデルを迅速に入手されるのを助けるために、サイヤジェン株式会社は欧米業界のトップと協力しながら積極的に海外の高品質モデルを導入しています。サイヤジェン株式会社は自主研究と導入を結合することにより、がん、免疫、内分泌、心血管、神経及び伝染病などの方向に奉仕する薬物研究開発の実験用マウスプラットフォームを設立し、研究者様、CRO機構及び新薬研究開発機構に国際一流の実験用マウス動物モデルをより便利に使用させ、研究進展を加速させたいと願っています。
腫瘍モデル及び薬効評価
腫瘍は人類の健康を害する重症疾患の一つです。マウス腫瘍モデルは腫瘍の発生発展メカニズムの研究、薬物選別及び治療効果評価に不可欠なツールです。サイヤジェン株式会社のモデル動物創造薬物研究開発プラットフォームは研究者様のニーズに応じて、ヘアレスマウス、NOD scid、C-NKG等の免疫不全マウス、免疫チェックポイントヒト化マウス、腫瘍細胞株移植モデル、ヒト腫瘍細胞株由来の異種移植モデル(CDX)、遺伝子修飾モデル及び表現型分析サービスを提供します。サイヤジェン株式会社は各種の皮下、旧位または転移腫瘍モデルを作製することができ、且つ相応するモデルに対して高度個性化の体内薬効学サービスを提供します。
一、遺伝子編集マウス・ラット腫瘍モデル
細胞で、2種類の遺伝子は腫瘍の発生発展と密接不可分であり、それぞれは原癌遺伝子と癌抑制遺伝子である。マウス体内で特異性細胞の特定癌抑制遺伝子または原癌遺伝子を編集することにより、特定の腫瘍を生成することができる。また、ヒト腫瘍のある塩基の突然変異を精密にマウス或いはラットモデルにコピーすることにより、人類腫瘍の発生発展を正確に再現することができる。
ご興味をお持ちいただけましたら、[email protected]までお問い合わせください。
サイヤジェン株式会社は研究者様に数千匹の腫瘍研究に関する遺伝子改変マウス・ラットモデルを提供しました。関連文章はImmunity、Nature Communications、Cancer Cell、PNAS等の腫瘍分野のトップ誌に発表されました。
引用文章の精選:
1. Yuan H, Han Y, Wang X, et al. SETD2 restricts prostate cancer metastasis by integrating EZH2 and AMPK signaling pathways[J]. Cancer Cell, 2020, 38(3): 350-365.
2. Zhang F, Li R, Yang Y, et al. Specific decrease in B-cell-derived extracellular vesicles enhances post-chemotherapeutic CD8+ T cell responses[J]. Immunity, 2019, 50(3): 738-750.
3. Zhou X A, Zhou J, Zhao L, et al. KLHL22 maintains PD-1 homeostasis and prevents excessive T cell suppression[J]. Proceedings of the National Academy of Sciences, 2020, 117(45): 28239-28250.
二、免疫不全マウス
免疫不全マウスは先天的遺伝性突然変異または人工により、1種或いは多種の免疫成分(B細胞、T細胞、NK細胞等)に欠陥或いは欠失を作製するマウスであり、免疫、腫瘍、幹細胞研究と伝染病治療において日増しに重要な役割を果たす。科学研究実験でもっとよく用いるのは先天性免疫不全マウスである。ヘアレスマウス、NOD scid等のような遺伝性欠陥の免疫不全マウスはよく腫瘍モデル実験動物とする。重度免疫不全マウスはT、B、NK免疫細胞を欠けているため、ヒト化マウスの作製に広く応用されている。よく使われる品系はNOG、C-NKGなどである。ヘアレスマウス、SCIDマウス及びNOD-scidマウスと比べ、人体組織をよりよく植え付けられる。
免疫不全マウス | 研究応用 |
---|---|
BALB/c nude (ヘアレスマウス) |
Tリンパ球免疫不全マウスである。成長が速い腫瘍細胞の理想宿主である。無毛のため、腫瘍の成長状況を観察と統計しやすい。B細胞と強いNK細胞応答が依然としてあるため、リンパ腫と白血病の宿主に向いていない。 |
NOD scid (非肥満性糖尿病/重症複合免疫不全マウス) |
先天性TとBリンパ球免疫不全マウスである。独特の多種の免疫欠陥は人類造血細胞の再建にとって優れたシステムであり、HIV-1研究、腫瘍研究と遺伝子治療の重要なモデルである。 |
C-NKG 重度免疫不全マウス |
成熟したT、B、NK免疫細胞を欠けていて、補体活性が低下し、マクロファージがヒト由来細胞に対する呑噬力が弱いため、ヒト造血幹細胞(HSC)、末梢血単核細胞(PBMC)、患者の異種移植組織(PDX)或いは成体幹細胞と組織を高効率に移植でき、免疫不全の程度が高く、腫瘍、免疫、自己免疫疾患、免疫治療ワクチン、GvHD/移植、安全性評価などの研究に用いる優れたモデルと認められている。 |
三、同種腫瘍移植モデル(Syngeneic)及び薬効評価
同種移植マウスモデル(syngeneic model)は同じソースの腫瘍細胞株を免疫健全な近交系マウスに移植する。接種を受けるマウスは完全な免疫システムと完全な免疫活性を持っていて、且つこの免疫システムは同種移植腫瘍組織と相容れ、腫瘍の微環境を最大限に模擬することができる。欠点は移植したマウス組織が人類腫瘍の複雑性を完全に代表できない可能性があることである。
サイヤジェン株式会社は乳癌、肝臓癌、大腸癌、黒色腫、肺癌、脳癌等の同種移植マウスモデル及び薬効評価サービスを提供します。
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四、ヒト腫瘍細胞株由来の異種移植(CDX)モデル
ヒト腫瘍細胞株由来の異種移植(CDX)とは、体外で継代培養した腫瘍細胞を免疫不全マウスに接種する。腫瘍細胞増殖の研究と体内での薬物選別に最もよく用いるモデルの一つである。細胞が体外で長期に継代していて、高度同源性を呈するため、モデルを作製しやすく、重複性が良い。但し、体外で継代培養しているうち、腫瘍の異質性は元の腫瘍組織と大きな差異がある。
サイヤジェン株式会社は多種類の有効なCDXモデルを設立しました。乳癌、肝臓癌、腸癌、膵癌、肺癌、胃癌、腎がん、前立腺癌、黒色腫、膀胱癌、白血病、卵巣癌、脳癌等のCDXマウスモデル及び薬効評価サービスを提供します。
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五、免疫チェックポイントヒト化マウス
リンパ細胞の活性化は多重信号が参加する過程である。免疫システムは自己免疫攻撃の防止と腫瘍の除去との間に最適なバランスを維持する必要がある。このバランスは一連の共刺激と抑制性受容体・リガンドによって調節されている。これらの細かいバランスコントロールに参与するリガンドと受容体の通路は免疫チェックポイントである。免疫チェックポイント抑制剤は対応する免疫チェックポイントに対して開発された抗体薬物で、主に共抑制性T細胞のシグナル伝達を破壊することにより抗腫瘍免疫応答を再活性化する。
普通のマウスの免疫チェックポイント遺伝子と対応するヒトの遺伝子はアミノ酸配列での同源性が普通60%ぐらいである。そのため、一般的にヒト免疫チェックポイントタンパク質を識別する抗体は、マウスの該当するタンパク質を識別できない。マウスの免疫チェックポイント遺伝子に対してヒト化改造を行う必要がある。
六、代謝疾患モデル及び薬効評価
グレーイングと肥満の流行につれて、代謝疾患の発症率は年々増加していて、人類の健康をひどく脅かしている。最もよく見られる代謝疾患は肥満、インスリン抵抗による2型糖尿病と非アルコール性脂肪肝・非アルコール性脂肪肝炎(NAFLD/NASH)等が含まれる。
サイヤジェン株式会社は肥満マウス、粥状動脈硬化、2型糖尿病、非アルコール性脂肪肝等の代謝疾患モデル及び薬効評価サービスを提供します。