免疫療法は、がん治療の有望な分野として、がんを「治す」ためのブレイクスルーとなる可能性が期待されています。その中でも、白血病やリンパ腫などの血液がんの治療で顕著な成果を上げているのが、キメラ抗原受容体T(CAR-T)細胞療法です。CAR-T細胞療法の適用範囲を広げるため、研究者は移植片対宿主病(GVDH)を避けるために、TCRとCD52を除去することによって、同種CAR-T細胞、または普遍的に適用可能なCAR-T細胞を作製しました。
同時に、多くの研究者が、T細胞の親戚であるナチュラルキラー(NK)細胞へのCARの応用の可能性を研究することに注目しています。NK細胞は、T細胞と比較して、免疫機能を活性化するための事前活性化を必要とせず、標的を認識する際に主要組織適合性複合体(MHC)分子の存在に制限されないという独自のメカニズムを持っています。したがって、CAR-NK細胞は同種細胞療法、すなわち標準化された1セットの細胞から普遍的な患者への適用に適しています。さらに、CAR-NK細胞療法は副作用が弱く、一般的にCAR-T細胞で見られるような重度のCRSや神経毒性作用は起こりません。CAR-NK細胞は、CAR-T細胞よりもユニークな利点を持つことから、CAR-NK細胞療法は急速に発展している研究分野となっています。
Cyagen(サイヤジェン)は、腫瘍免疫学における長年の研究経験に基づき、抗体開発、CAR分子設計、CARレンチウイルス調製、免疫細胞調製および表現型検査、細胞および動物モデル構築、in vitro/in vivo薬効評価など、CAR-T/NKおよびその他の細胞療法の研究開発をサポートするフルレンジサービスを提供します。