細胞療法の研究・治療において、高活性かつ純度の高純度の免疫細胞の調製は極めて重要な要素です。Cyagenは免疫細胞調製における豊富な経験を持っており、CAR-T、CAR-NK、ユニバーサルCAR-T細胞の調製に関する幅広いサービスを提供できるし、細胞療法の開発において高い品質と効率性を確保しています。
T細胞は、適応免疫において最も重要な役割を担う免疫細胞の一つであり、疾患と闘うために重要な役割を担っています。近年、キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法は、がん治療の分野で画期的な進展を遂げ、難治性血液がんや固形がんに対する有望な治療法として注目されています。Cyagenは、T細胞調製に関する豊富な技術と経験を活かし、高純度のT細胞を提供するとともに、CD4およびCD8 T細胞サブセットを異なる割合で分離・調製することが可能です。さらに、当社はカスタマイズされたCAR-T細胞調製サービスを提供し、CAR-T細胞の抗腫瘍活性を最大限に発揮できるようサポートいたします。
下図はCAR-T細胞の調製プロセスです:
成果物:T細胞、CAR-T細胞、実験レポート
図1.2つの異なる方法で拡大したT細胞の表現型解析
図2.CD19 CAR-T細胞の陽性率検出
図3.GPC3 CAR-T細胞陽性率検出
現在利用可能なCAR-T細胞療法は、製造コストが高く、製造サイクルが長く、製造失敗のリスクが高くなどの課題を抱えており、産業化が困難な個別化治療となっています。そのため、近年、ユニバーサルCAR-T(UCAR-T)細胞療法の研究が注目されています。
同種療法においてT細胞を使用する際の大きな課題の一つが、輸注後に起こりうる深刻な移植片対宿主病(GvHD)が挙げられます。研究により、TCR受容体複合体がGvHDの発生を媒介する重要な分子であることが示されており、TCR複合体の発現を抑制したT細胞は、GvHDなどの有害な副作用を引き起こすことなく、同種療法に使用できることも研究されています。
Cyagenは、CRISPR技術を活用し、高効率なTCRαおよびCD52ノックアウトプロセスを確立し、レンチウイルス導入技術と組み合わせることで、高純度かつ高CAR分子発現のユニバーサルCAR-T細胞を調製し、異なる標的抗原に関する研究ニーズに応えることができます。
下図はUCAR-T細胞の調製プロセスです:
成果物:UT細胞、UCAR-T細胞、実験レポート
図4.T細胞におけるTCRαおよびCD52遺伝子のノックアウトの効率
図5.TCRαおよびCD52ノックアウト細胞濃縮の効率
図6.GPC3 UCAR-T細胞の陽性率
NK細胞は自然免疫の重要な構成要素であり、抗ウイルス感染、抗腫瘍反応、免疫調節において重要な役割を担っています。自然免疫細胞であるNK細胞は、事前に活性化することなく免疫機能を発揮することができ、適応免疫細胞が活性化される前に迅速に免疫応答を発揮します。さらに、NK細胞の抗腫瘍活性はMHC分子によって制限されないため、同種免疫療法のツールとして有望であり、複数の臨床試験で安全性が実証されています。
Cyagenは、NK細胞免疫療法や抗体医薬のADCC試験など、多様な研究ニーズに対応するため、高純度・高活性のNK細胞およびCAR-NK細胞の調製法を確立しました。
下図はCAR-NK細胞の調製プロセスはです:
成果物:NK細胞、CAR-NK細胞、実験レポート
図7.2つの異なる方法によるNK細胞増幅の統計解析
図8.方法1によって増幅されたNK細胞の純度検出
図9.GPC3 CAR-NK細胞陽性率の検出
CAR分子の大規模なスクリーニングは、労力と時間のかかるプロセスです。この負担を軽減するために、Jurkat細胞、NK-92細胞、THP-1細胞などの不死化細胞を用いて予備スクリーニングを実施し、最適なCAR分子の選定をサポートいたします。
成果物:安定的に導入された細胞株と実験レポート
お客様からご提供いただく情報:標的情報、scFv抗体配列(オプション)、CAR分子構造情報、希望ベクター情報、必要細胞数。
図10.GPC3 CAR-Jurkat細胞の構築と機能検証の実験結果
A. GPC 3 CAR-Jurkat細胞の構築の成功を示すGPC 3 CAR-Jurkat細胞陽性率の検出
B. 肝がん細胞におけるGPC3抗原の発現量の検出
C. 肝がんHepG2細胞と共培養したGPC3 CAR-Jurkat細胞における活性化マーカーCD69、疲弊マーカーPD-1、TIM-3の発現を検出、GPC3 CAR-Jurkat細胞が標的細胞によって効果的に活性化できることが示された
D. Cの解析結果